The Cult of Elmal

 エルマル 

  1. 神話と歴史
  2.  エルマルは皇帝の息子として生まれ、天は彼の与えられた領域であり、彼は強力な火の名馬の上から支配した。エルマルは世界の人々に生命を与えた。しかしながら、彼は彼が与えた生命は霊的には死んでおり、他の生き物を見たエルマルには生気が欠けているように見えた。彼は自身が冷たい光の寄贈者に見えた。これを変えるために探索し、彼は古き男(the Old Man)を探し出した。古き男は彼に黄金の丘でその秘密を見つけることが出来るだろうと語った。エルマルは火の馬から前方へ歩き、黄金の丘へと向かった。ここで、彼は彼の息が肉体に与えるのと同様に、魂にも暖かみを与えるための秘密を見つけるチャンスを彼に与えるように宇宙に訴えた。その時、オーランスがやってきて、太陽神の要請を聞いた。自身の実力を示すことを決意したオーランスはエルマルに襲いかかり、彼に戦いを挑んだ。エルマルとオーランスは黄金の橋の上で戦い、オーランスは水の中へエルマルを叩き落とした。エルマルは落ちる際に、オーランスをつかみ、彼を一緒に引き落とした。しかしながら、エルマルは、寒さに慣れていなかったため、水に溺れ、泳ぐことが出来なかった。水が彼を奪う前に、エルマルはオーランスによって助けられ、オーランスの中にエルマルが人々に与えたいと望んでいた強いイニシアチブと活気を見た。エルマルは力強い嵐の神を駆り立てるのと同じ力を探していることをオーランスに話した。オーランスは彼に見せることを承諾して、エルマルに嵐の秘密を教えた。
     その後、エルマルは、アーナールダと会い、その館に受け入れられ、彼らの娘の、馬の女神ヒッポイに心を奪われた。エルマルは彼女が自分と結婚してくれる可能性があるかを尋ね、いくらかの肝をつぶすほどの驚きの後、彼らは認められ、それで「異邦人の婚儀」が創造された。その後、ヒッポイは天でエルマルと一緒になり、それ故、その後全ての馬は火と太陽と天に関係を持つようになった。
     オーランスが皇帝を殺害し、混沌が世界に進入してきたとき、エルマルは天の彼の玉座から、彼の誓った君主であるオーランスの脇に来た。エルマルがこのように降りたとき、世界は永遠に続く夜となり、暗黒(the Darkness,小暗黒か大暗黒、又は暗黒の時代?)がやってきた。太陽が永遠とも思える間戻ってこなかった。エルマルは主と共に戦い、「落ちた嵐の戦い」では連続した混沌の獣と悪魔の群に傷跡を付けた。彼はヴィンガと共に広域を冒険した。ヴィンガがトロウルの黒き主から彼を救ってくれたからだ。黒き主はエルマルから火の力を盗みに来た。エルマルが、完全に火の力を回復できず、永遠に火の力への接近を失っている事に耐えている間に、従者や戦士である、彼の息子や娘達の多くが、黒き主に盗まれた失われた力と盗まれた武器を取り返すことを何とかやり遂げた。エルマルは妻である、偉大なるヒッポイに乗り、侍従の真の力をオーランス信徒の多くの人々に教えた。
     「冬の太陽」イェルマリオは天のエルマルの地位を盗もうと努力した時、エルマルは彼と戦うために黄金の丘にやってきた。エルマルはイェルマリオを打ち破り、防具を奪った。鎧は現在もエルマルが着ているが、盾は時折オーランスによって使われている。イェルマリオの願いである太陽になるということは果たされなかった。
     オーランスが「光持ち帰りしものたちの探索行」に出発すると、エルマルがオーランスの離れている間の館を守ることになった。オーランスはエルマルが成功できるように、彼のパワーとエネルギーを与えた。エルマルは、適切に、どのことにも思い切ってやり、成功した。オーランスが地界から蜘蛛女(the Speder Women)の座っているところへ仲間を呼んだとき、彼は彼らを率いた。しかしながら、暗黒の神々が、太陽の神が新しい宇宙に存在することを受け入れられず、妥協案として、エルマルはその存在の半分を地界で費やすことで合意し、これが網が投げられた時、エルマルが天を旅するようになった理由である。
     第1期では、ナイサロールが作られ、その瞬間、エルマルが恐怖で後ずさりしたが、彼自身冷静であることを決意し、邪悪な混沌に対し彼の主を助けるためにエルマルは2度目の降下に備えた。当然、蜘蛛女がこのことを許すはずもなく、オーランスは契約を守ることをエルマルに頼み、そのため、エルマルは天を移動し続けた。彼のカルトは邪悪なロカヤマドンの下に栄え、エルマルはこれを止めることが出来なかった故に、ロカヤマドンを憎んだ。
     彼のカルトは、皇帝イェルムこそが太陽であり、太陽の従者ではないと主張するエルマルを破壊しようと努めるイェルマリオ信徒の激増によってうち負かされ、抑圧された。そのような侮辱により、残忍な襲撃と戦争が引き起こされ、現在ではエルマルは幾つかのオーランス信徒の土地でだけ信仰されている。
     カルトでは、死後は、信心深い信徒なら、天国でエルマルと永遠の至福を受けられると、保証している。一部であれ、全部であれ、全ての義務を果たすことに失敗した者は、彼らの罪に見合った時間の間だけ、オーランスの歩哨として見張りとして立たなければならない。一部の例外を除き、ほとんどの信者がここに短い時間立つ。ダーカファールの法廷からの帰還に失敗したエルマル信徒の肉体は、布にまかれ、実際の肉体の死から7日後の見張りの時間の始めに火を付けられ、その肉体は宵の門が開くとき、夜の始まりまで燃やし続けられる。その魂は、地獄へ彼らの主に続いていき、エルマルは彼らに死者の地への道を示す。
     エルマルは「光」と「真実」のルーンに関係があり、「死」と「風」のルーンにも弱い関係がある。時折、「光」は「壊れた炎」として知られているルーンに置き換わるが、しかしその存在は、神知者によって破壊された物だと信じられている。

  3. カルトの生態
  4.  このカルトはオーランス信者社会の大きな地域で維持されている。全ての待従はこのカルトで少なくとも入信者の地位であることを期待されている。エルマルは彼がその年の食物に祝福を与えてくれるように、新しい作物の始まりの度に礼拝される。エルマルはオーランスの侍従である彼の地位のために待従達からも礼拝される。彼は多くの大規模な聖祝季の儀式で祈られ、彼の信者達もどの鉄の評議会の会合も外部で見張りとして立つ。
     このカルトはゾラーク・ゾラーンのカルトを嫌っている。ゾラーク・ゾラーンがエルマルから彼の力を奪おうとしたからである。またイェルマリオのカルトをも嫌っている。イェルマリオは甘やかされた馬鹿な高慢な男で、太陽の力をわずかながら持っている彼のごとく言い、装うことが名誉なことであると思っているからである。またエルマルはほとんどの天空の神をも嫌っている。彼らには魂はなく、無関心で、感受性に欠け、真の感情がないからである。
     カルトはオーランス、アーナールダ、地方の穀物の女神、ヒッポイ、そして神々の時代にエルマルと多くの冒険をしたヴィンガと気軽に提携する。
     カルトの聖祝日は、各季の「真実の週」「火の日」、大聖日は「嵐の季」の聖祝日である。

  5. 世界におけるカルト
  6.  第3期では、このカルトは、純粋なエルマル信徒を「冬の太陽」イェルマリオの信者に変化させようとしている、イェルマリオ信者という形を取った大規模な反乱を受けている。その為、多くの地域では、エルマルのことを忘れていたり、エルマルの崇拝を拒絶するようになっている。
     エルマルは(私の考えでは)ビリーニィやランクスト、そしてビリーニィやランクスト より小さい他のいろいろなオーランス人の集落で信仰されている。特に、エルマルはラリオスの暗黒異端派(the Stygian Heresy)のどの宗派でも全く信仰されていない。
     寺院は一般的に小寺院かそれ以上の大きさで、社は小さな村にだけ存在する。それらは、通常、オーランスと同じ寺院を共用される。太陽の侍従の長は、氏族の要求に一致するように、全ての副次的な侍従を編成する。しばしば、これをするときに「風の王」と並んで、取り組む。エルマルの下位の信者達はしばしば付き人であり、パートタイムの信者は見張りになるために奉仕を申し出る。このようなことを彼らが思われているため、パートタイムの信者はしばしば大地の侍従として知られている。
     太陽としての彼の役目は、一年に一度、エルマル信者の太陽の侍従が地方の大地の女神の女祭によって呼ばれ、大地を祝福するある儀式をしなければならない。
     社では、《光目》を教えている。

  7. 入信者
  8.  全ての志願者は大人のオーランス信者であるか、オーランス信者でない場合は、「異邦人の婚儀」の儀式を通じてこのカルトに加わらなければならない。志願者は〈動物知識〉〈捜索〉〈騎乗〉〈弓又はジャベリン攻撃〉の試験に成功しなければならない。その後、彼らは1ポイントのPOWをエルマルに捧げなくてはならない。彼らは自分の時間と収入の10%をカルトに捧げなければならず、加えて、館か族長を義務として守るために、10%の時間を捧げなければならない。これは、もしずっと氏族が戦の情勢になったばあい、増加するかも知れないが、比較的平和な時間に交換されるだろう。
     エルマル信徒は、常に、氏族から購入する馬を割引で与えられる可能性がある。これは全ての貴族のオーランス信徒により観察される厳正な義務である。ほとんどの場合、馬は通常より約30%安く計算される。エルマル信徒は加護を選ばなければならず、適切な数の制約を受ける。入信者は神性介入の権利をうけ、精霊魔術と一回限りの神性呪文を得ることが出来る。入信者はカルト技能を100時間無料で訓練を受けられ、その後も通常の半額でカルト技能の訓練を受けることが出来る。
     人生をエルマルに捧げることを決心した入信者は、氏族の長から給料を受け取る。給料は通常、小屋、食料、少量のお金か生活費として与えられる各季節の商品である。結婚したり、男やもめとなった信者がそのようなことが要求される地位につき始めることは非常に希である。
    精霊魔術:《鋭刃》《遠視》《機敏》《修復》《敵の検知》《光》《光の壁》《防護》

  9. 太陽の侍従 Suncarl (ルーンロード)
  10.  太陽の侍従はこのカルトのルーンロードであり、司祭でもある。彼らは従者や侍従と同様に氏族に奉仕する。
     志願者は90%以上の〈弓又はジャベリン攻撃〉〈(いずれかの)受け〉、加えて以下の中から3つの技能が90%以上なくてはならない:〈(その他の)攻撃〉〈捜索〉〈騎乗〉〈動物知識〉。加えて、少なくとも30%の〈浄化〉を有していなければならない。
     志願者は、その後、POW×3で抽象的に表現される聖試験に合格しなければならず、そして彼らの主君、通常は「神々の王」オーランスの司祭に、強力な忠誠の誓いを進んでしなければならない。
     彼らはカルトに時間と収入の90%を捧げなくてはならないが、通常は、鉄の評議会と同様に、村や氏族長に仕えることもその中に含まれる。
     太陽の侍従はどの様な馬も一番の選り抜きを受け取り、彼がそう望むなら、どのアーナールダの司祭の悲哀に対する権利を受け取れる。太陽の侍従はヴィンガ信徒に親切な意志と歓待を示さなければならず、彼の人々を助ける為の命令を拒否してはならない。
     しかしながら、太陽の侍従はイェルム信徒やイェルマリオ信徒である場合と同様に、しきたりとしてどの暗黒の生き物にも挑戦しなければならない。
     太陽の侍従はルーンロードのものと考えられる全ての権利(1D10での神性介入、武器と鎧など)を受け取り、そして司祭として与えられる権利(神性呪文の再使用など)も受け取る。もし太陽の侍従が致命的ではないが、しかし当然難しい、ヒーローパス(HeroPath、受容の儀式のことか?)に成功したら、彼らは武器に呪縛された同盟精霊か、覚醒された馬の同盟精霊を得る。彼らはもう1つのエルマルの加護と制約をを受けなければならないが、望むなら好きな数だけ選択できる。
    一般神性魔術:全て
    特殊神性魔術:《光目》《霜休止》《収穫祈願》《呪鍛(黄金)》《呪鍛(鉄)》《神槍》《盾》

  11. エルマル特殊神性呪文
  12. 《光目》 Brighteye
    1ポイント、接触、12時間、複合不可、再使用可
     12時間の間、この呪文は標的の目に作用し、わずかな光で物が見えるようにする。全くの暗闇の中では見えないが、火花程度のわずかな光があれば普通に物を見ることが出来る。この呪文がかかっている目は猫の目のように輝いて見える。

    《霜休止》 Hold Frost
    3ポイント、儀式(浄化)、再使用可
    この呪文はヒーロークエストの儀式呪文です(HeroQuestの記述を見よ)。太陽の侍従達だけがこの呪文を獲得できる。それは丸一日かけて投射される。呪文は、一期の間、冬の霜や類するその他の困難から来る損害から効果範囲の大地を守ってくれる。これは、長い冬季はまだ危険であり、魔法による霜や冬季は、それにも拘わらず、大地を痛めつける事があることを、意味している。守られる効果範囲の地面は、サポートポイント(MPか? 複合か?)を1集める毎に1エーカーの面積である。この儀式はしばしば複数回投射されるが、しかしそうするなかで、共同体は儀式の周期の間、霊的にも、肉体的にも、危険から離れていく。

  13. 下位カルト
  14. 復讐精霊
     その精霊は“従者の息子”スポーイン(Sporin Thaneson)である。彼は祖父の火の武器庫から強力な《太陽槍》を要求し、それを巧みに使うことを他の者に教えた。彼は《太陽槍》を浴びせることで背教者を攻撃する。背教者は彼の罪にあわせて適切な数に変化した《太陽槍》で攻撃される。1本−ささいなカルトからの窃盗のような単純な罪−から、10本−カルト全体を巻き込むような大規模な異端的な行動−まである。このような《太陽槍》は犠牲者にとって、最も不適当な時に出現する。
     彼のカルトに参加することは可能である。従って、《太陽槍》の呪文を得ることは出来るが、それが出来るのは、大司祭の地位にいる太陽の侍従だけである。もし《太陽槍》の呪文を得た大司祭が、その後その地位を失ったら、《太陽槍》は一回限りとなり、今後《太陽槍》のためにPOWを捧げられなくなる。

    “炎の槍の”タレム(Tarem Firespear)
     この下位カルトはオーランスの槍持ちの役割としてのエルマルに関係がある。タレムはヒッポイとエルマルの息子であり、タレムは地獄へ行き、厚手の鉛の扉を壊し、ゾラーク・ゾラーンが父から奪った武具を取り戻したと言われている。この下位カルトに入るために志願者に要求されるのは、カルトに対する忠誠と、信心を証明し、一年に一度だけ試みられるわずかな儀式(抽象的にPOW×3でも可)に成功することである。一度成功したら、精霊魔術の《火剣》と《火の矢》、神性呪文の《支配(サラマンダー)》《召喚(サラマンダー)》を得ることが出来るようになる。

  15. 友好カルト
  16. ヒッポイ
     彼の妻は《馬祝福》を提供する。

    オーランス
     彼が忠誠の誓いを立てた神々の王は、《稲妻》を提供する。

    ヴィンガ
     神々の時代の冒険で親密であったために、《命中》を提供する。

  17. 加護と制約
  18.  加護は志願者が以下から選ぶことになる。

    制約の数加護
    信者の選んだ技能が10%上昇する
    信者の選んだカルト技能が30%上昇する
    恒久的な《遠視》の能力を得る(精霊呪文と同じ)
    〈弓攻撃〉の技能が90%に上昇する(技能修正も含む)
    〈槍攻撃〉の技能が90%に上昇する(技能修正も含む)
    〈ジャベリン投げ〉の技能が90%に上昇する(技能修正も含む)
    《光目》の呪文を再使用可として獲得する
    馬と意志疎通(自動的な《霊話》として扱う)が可能になる
    信者の選んだ能力値が上昇、上限無し
    魔力ポイントが2倍の速度で回復する
    疲労ポイントが2倍の速度で回復する
    睡眠の必要がなくなる

    1D100制約
    01エルマルの好意により、制約はなし
    02−10「火の日」には禁欲しなければならない
    11−15「真実の週」には禁欲しなければならない
    16−20襲撃がない限り、見張りの間、話してはならない
    21−25常に2倍の時間、見張りに立たなくてはならない
    26−40いかなる場合でも、混沌に話しかけたり、助けたりしてはならない
    41−43嘘をついてはならない
    44−48むやみに馬を苦しめてはならない
    49−53むやみに猫を苦しめてはならない
    54−60混沌から逃げたり、それらに降参してはならない
    61−65嵐の信者からの援助の要請を拒絶してはならない
    66−70大地の信者からの援助の要請を拒絶してはならない
    71−75大地の神の信者以外を愛してはならない
    76−78大地の神の女祭以外を愛してはならない
    79−82常に暗黒の生物を攻撃しなければならない
    83−85常にイェルム信徒やイェルマリオ信徒を攻撃しなければならない
    86−90剣を使用してはならない
    91−95カルト武器以外を使用してはならない
    96−98さらに2回振る
    99さらに3回振る
    00ゲームマスターが選択する。または振りなおし

  19. 付記
  20. 著者:Nicholas Effingham
    この文章は David Dunham と Maurice Beyke の記述と、Greg Stafford と Sandy Petersen のイェルマリオの記述を元に作成しました。
    翻訳:RIZE/奥田和幸(PXU02745@NIFTYSERVE.OR.JP)
    協力:村瀬尚之  この文章は、Nicholas Effingham によって書かれたものを、RIZEが翻訳したものです。翻訳許可を戴く際に、村瀬氏に協力いただきました。改めて、ここで感謝します。


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