Gagarth

ガガルス ─ワイルドハンター─

Disorder Air Death

  1. 神話と歴史
  2.  バドラスはウーマスの三番目の息子である。バドラスは暴力と破壊とを非常に好んだ。バドラスには自分によく似た多くの子があったが、他の神々はその親子をこころよく思わなかった。「ワイルドハンター」もその子供の一人である。もう一人は陰険で知られる「動かぬ風」で、他の多くの子は名前も名声も失せているが、暴力と破壊を望む者がいるところに現れる。バドラスの子らはバドルディと呼ばれる。
     ガガルスは「最も荒々しい風」と呼ばれ、その風が吹くところ必ず悪い事がおこると言われている。ガガルスと力に餓えた仲間は大地と天空の面前を飛びすさり、その行くところに苦痛と破壊をもたらす。ガガルスは「ワイルドハンター」の名を得ている。
     ワイルドハンターは最も近しい親類にすら友はいなくなった。嵐の時代にガガルスは何度もオルランスと戦ったが、大抵は負かされてしまった。
     最後にオルランスは従兄弟を捉えその力の多くをはぎとり、風の好まぬ土地に追いやった。それ以来ワイルドハンターは「失われた風」と呼ばれるようになった。
     追放されて以来ガガルスはプラックスの荒野や他の砂漠をさまよっている。罪人や無法者がガガルスを崇めている。
     ガガルスの信者はその死後ワイルドハントに加わり、うなるガガルスの風となって永遠に世をさまよう。ワイルドハントの一行は永遠に失われた魂と獰猛な星熊を追い続ける。
     ガガルスのルーンは無法と風と死である。

  3. カルトの構造
  4.  ガガルスは理由なき暴力の神であり、ストームブルとは違って、目的のない、荒れ狂った破壊をもたらす。ガガルスを崇める者は部族から追放された無法者である。
     ガガルスのカルトには真の友はいない。その信者の多くは実のところ他の騎獣の民のカルトから追放された者たちである。ワハとアイリーサの年末の儀ではワイルドハンターに呪いをかけ、平原に安らぎをもたらす催しが行われる。しかし荒野全域にわたる恐ろしい危機の時にはガガルスの無法者たちとも同盟を結び、ワハやアイリーサの善人たちが手をくださない汚れ仕事をするのに雇い入れる。
     騎獣民の神々のなかではストームブルが最もガガルスに親しい。表面的なライフスタイルが似ており、またガガルスはストームブルの従兄弟だからである。
     ガガルスの大祝日は暗黒季の無法の週の獣の日である。無法の週の獣の日が祝日である。祝日と大祝日には夜な夜なワイルドハントが荒れ狂う。

  5. 世間とカルトの関連
  6.  ガガルスのカルトは社会的な権力は全くもたない。カルトの無法者は騎獣民のキャンプを襲い、家畜をさらい、貴重品を盗んでいく。旅人を追い立て容赦なく殺す。このような行いはどの騎獣民からも疎まれている。
     彼らは荒野のどこにでもいて、他の騎獣民よりもずっと長い距離を旅する。邪悪な行いに対する復讐を避けるため、荒野の中でもさらに荒れ果てたところに身を隠している。こうして、神ガガルスと同様、信者達も永遠に裏の世界に追いやられることになる。
     ガガルスの寺院の大きさは襲撃団の大きさに比例する。ほとんどの一団は社を構える事すらできないほどの人数しかいない。しかし大祝日には他の一団と顔を合わせ、小寺院や大寺院並みの人数を集め共に信仰の儀を行い、共同で大規模な襲撃を行う。社ではウィンド・ウォーキングを教えている。
     寺院には正式な組織といったものはない。最も力のある信者が意志の力と腕力で襲撃隊をまとめ率いる。従わないものは襲撃団から去って己の襲撃隊を作るか、さもなくば殺されるだけである。

  7. 信者
  8.  信者として加わりたい者はガガルスを崇める無法者の一団を見つけださなければならない。これは想像以上に難しい。なぜならば無法者達は余所者を受け入れる前に身ぐるみはいで殺そうとするからである。信者になりたい者は襲撃者をうち負かして腕前を示すか、名の通った無法者ならばその評判通りにすればよい。
     そして通常の入信試験に通らなければならない。これには2つの別の武器攻撃、騎乗、追跡、セレモニーの技能テストが含まれる。
     ワイルドハンターのカルトに加わると無法者となり、ワハとアイリーサの生き方から追放されることになる。といってもほとんどの入信希望者は既に罪人であるため問題とはならない。
     信者は襲撃に加わり、略奪品の分け前にあずかることができる。皆プラックスの無法者としての厳しい暮らしを強いられる。信者は無法者のシャーマンになることができるが、シャーマンはガガルスの司祭にはなれない。
    精霊魔法: 《ブレードシャープ》、《デモラライズ》、《モビリティ》、《スロウ》、《スピーダート》

  9. 司祭
  10.  ガガルスの司祭は襲撃団とともに風に乗る。司祭は襲撃、殺戮、略奪を率いる。騎獣民の長たちは司祭を殺し、その首を杭にさして掲げることで栄誉を得る事ができる。
     司祭に志願する者は2つの武器攻撃が90%以上で、騎乗と追跡が50%以上でなければならない。
     技能の制限はなく、好きなように襲撃団を支配する事ができる。信者は襲撃団から逃げ出し他の一団に加わる以外に司祭にたてつくことはできない。

    共通ルーン魔法: 《エクステンション》、《ウォーシップ・ガガルス》
    特殊ルーン魔法: 《コマンド・ウィールビッシュ》、《クリエート・ウィールビッシュ》、《ウィンド・ウォーキング》

  11. ガガルス特殊ルーン魔法
  12. クリエート・ウィールビッシュ(ウィールビッシュ創造:Create Whirlvishes)
    1ポイント、呪符、再使用不可
    この儀式魔法は術者が殺した死者の魂からウィールビッシュを作り出す。儀式は野 外で行われ、完了までに一晩かかり、その最後に犠牲者を殺す事で完了する。

    ウィンド・ウォーキング(風歩き:Wind Walking)
    2ポイント、接触、持続、重複不可、再使用可
    この魔法により、風に乗って動く事ができるようになる。ガガルスの信者は普通この魔法を騎乗している動物にかけて使う。風の上を行くスピードは地上と同じで風向きと同じ方向には風の強さ3ポイントにつきSRあたり1m早く移動する事ができる。風向きと逆の場合には地上よりも遅くなる。
     通常のスピードの1/3で上下することもできる。垂直方向の移動分は水平方向の移動分から減らさなくてはならない。

  13. 下位カルト
  14. 復讐精霊
     カルトから去り、ワハの元にもどったり、プリーストの怒りを買ったものは呪われる。いつかどこかで、その者は「大いなるワイルドハント」に出会うことになる。

    ウィールビッシュ
     ウィールビッシュ(Whirlvish)はワイルドハンターに捉えられ行方が失せた者の魂である。ウィールビッシュは人間程度の大きさの、埃を巻き上げる風である。ウィールビッシュには心がなく、突然猛り狂い、魂が擦り切れるまで吹き荒れやがて荒野の砂に戻っていく。

    (以降 RQ2用シナリオ集 Borderlands から抜粋)
    CON3D6
    SIZ3D6
    POW3D6
    DEX30

    攻撃(1ラウンドに精霊戦闘とかまいたち攻撃を行う)

    命中部分 全身(01−20)通常の武器で攻撃可能、HPが0になると消えるただし命中確率から25%をひかなければならない。
    かまいたちSR12100% 全身(全ての命中部分)に1d3ダメージ。最初に防具がダメージ分削られ、防具がなくなると実際のダメージになる。
    精霊戦闘SR1通常の精霊戦闘

    その他
     実体を持つ精霊でありながら、空気嚢に呪縛できる。
    解き放つと一度だけ呪縛者のために働く(敵を攻撃したり目晦まししたりする)。


これは Sandy Petersen 氏が Internet RuneQuest Dialy にアップロードした Gagarth -The Wild Hunter- の訳である。作者本人から翻訳、および自由な配布の許可を得ている。
本作品は公式版ではない。

RQ、ルーンクエスト、Gagarth、Borderlands 等はそれぞれの著作者が著作権を有する。RuneQuest は米Avallon Hill社、ルーンクエストはHJ社の商標である。

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by 栗原 守(storm mark) 94/03/12


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