「飢え」、「混沌」、「水」
または
「飢え」、「混沌」、「水」、「獣」
精霊呪文:まったく教えていないが、グルームシャークのカルトは精霊、魔道呪文の使用に制限はない。通常、入信者はカルトの外から必要な呪文の知識を得るか、魔道を知っている司祭から呪文を教わる。
| 一般神性呪文: | 《神託》、《聖別》、《グルームシャーク礼拝》 |
| 特殊神性呪文: | 《吸収》、《グルームシャーク召集》、《グルームシャークの顎》、《溺死》、《鮫招集》、《鮫支配》、《肺/えら呼吸》、《魔力吸収》 |
《グルームシャーク召集》 Call Gloomshark 6ポイント
儀式(召喚)、複合不可、再使用可
この悪夢のような呪文は司祭にしか使えないが、入信者以上のものは儀式に参加することが出来る。この呪文によって司祭はグルームシャークに連絡を取り、儀式を行った海域へと彼らの神を呼び寄せる。
儀式には知性ある生物を最低一体生け贄として捧げねばならず、また儀式に参加したグルームシャークの信者は好きなだけPOWを捧げることが出来る。儀式が成功した後、祈りが聞き届けられたかどうかを判定する。抽象的に解決するならば、1d100ロールで[生け贄のPOWの合計+信徒の捧げたPOW×3]以下を出さねばならない。
ロールに成功すれば儀式を行った場所、または(もし儀式を行ったのが陸上ならば)そこから最も近い海域に、1d100時間後グルームシャークが姿を見せる。
グルームシャークがこのときどのような行動をとるかは全く分からないが、その海域にあるもの全てに大規模な破壊をもたらすことだけは確かである。もし術者がその場に留まっていれば、生け贄の魂と同様に貪り喰われるであろう。
もし司祭がロールに失敗すれば祈りは聞き届けられないが、それでもグルームシャークはその海域に関心を向け、近いうち(一年以内)に立ち寄るかもしれない。
ロールがファンブルした時や、あまりに煩雑にこの呪文を使用した場合(グルームシャークが煩雑に感じる度合いは、その都度異なる。通常は豊かな海ほど呼び出せる回数も多い)、グルームシャークは術者の魂を喰ってしまう。
もし司祭が神性介入と同時にこの呪文を投射すれば、司祭の魂は自動的にグルームシャークに喰われて消滅するが(POWが0になる)、呪文は瞬間呪文として扱われ、召喚の成功率は[神聖介入を行った時点の司祭のPOW×3]%となる。このとき生け贄の必要はない、司祭自身が生け贄である。
神知者のカルトはこの呪文を使用することは出来ない。
《グルームシャークの顎》 Jaw of Gloomshark 2ポイント
接触、残照、複合可、再使用可
この呪文はグルームシャークの入信者に対してのみかけることが出来る。これにより標的の口は鮫の歯が生えて大型化し、基本成功率[25+攻撃修正値]%の〈噛みつき攻撃〉技能を得(経験による上昇可)、ダメージは[2d8+ダメージ修正値]となる。この攻撃は通常の攻撃の3SR後に行われる。また呪文の複合毎に攻撃成功率に10%、ダメージに1d8が加えられる。
また鮫のように、元々噛みつき攻撃が可能な生物に対して投射した場合、複合毎に〈噛みつき攻撃〉技能が10%、ダメージが1d8上昇する(ただし最低でも[2d8+ダメージ修正値]のダメージは与える)。
呪文の持続時間中に標的が喰ったものは全てグルームシャークの胃袋に収まり、標的は何を食べても(例:毒、酸、疫病持ちのブルーなど)それによる害をうけることはない。またこれによる攻撃で受けたダメージは生物、無生物を問わず通常の呪文では回復できず、HPなら時間をかけて、APなら《鍛剣呪附》でしか元に戻せない。
この呪文は生け贄の儀式でも使用される。司祭がこの呪文を投射した後で、生け贄を貪り喰ってグルームシャークに送るのである。
神知者のカルトでは〈噛みつき攻撃〉のダメージは2d10、複合毎の追加ダメージは1d10となるが、喰らったものがグルームシャークに送られるわけでは無いため、有害なものを喰うことは出来ず(通常の〈噛みつき攻撃〉には問題はない)、ダメージも通常の手段で回復可能である。
《溺死》 Drown 1ポイント
遠隔、瞬間、複合不可、再使用可
この呪文は空気呼吸をする標的にのみ効果がある。標的は魔力ポイントの抵抗ロールで負けると、肺が水でいっぱいになり、胸部に1d8ポイントのダメージを受ける。《えら呼吸》の呪文を使えば溺死を免れるが、既に受けたダメージは治せない。
《鮫招集》 Summon Shark*2 1ポイント
遠隔、瞬間、複合可、再使用可
この呪文によって効果範囲内で術者に最も近い位置にいる鮫を呼び寄せることが出来る。呪文1ポイントの複合につき余分に一匹を呼び寄せるか、呪文の効果範囲を100m伸ばすことが出来る。
《魔力吸収》 Power Drain 2ポイント
遠隔、残照、複合不可、再使用可
この呪文は、術者に接触によって魔力ポイントを吸収する能力を与える。術者は素手で犠牲者に触れなければならない:この呪文は衣服や鎧を通して働く。術者は犠牲者と魔力ポイントで抵抗ロールに打ち勝たねばならない。
もし犠牲者が敗れれば、魔力ポイントを1d10失う。失った魔力ポイントは即座にグルームシャークに送られ、術者が使うことは出来ない。魔力の吸収は1ラウンドに一回行うことが出来る。
神知者のカルトでは(カージョールクの同名の呪文と同様に)吸収できる魔力ポイントは1d6だが、魔力ポイントは術者が使用可能であり、持続時間が過ぎると術者の上限を超えた魔力ポイントは失われる。
作者のあとがき
このカルト紹介は作者が「Lords of Terror」の断片的な記述より推測したものであり、AH社のオフィシャル設定とは殆ど何の関わりもありません。無論、今後発表される資料に反映されることもありません。もし正式な資料が発表されたら(こんな超マイナーカルトが紹介されるのか?)そちらを優先してください。
これまでに知られている、事実上唯一の海の混沌カルトですので海の冒険を行うときには適当な敵方となるでしょう。また内陸部にも存在しているので新たな混沌カルトとして使ったり、神知者の遺跡がらみの事件に絡めてもいいでしょう。
なおこの資料の使用は各ゲームマスターの責任に於いて行ってください。
作者:北村 賢志