Hungry Ghosts
death  飢えし幽鬼 
 Hungry Ghosts 
man

人喰いのカルト 

  1. 神話と歴史
  2.  飢えし幽鬼はすでに死を迎えたが、今だ果たせぬ務めのために何らかの理由でその存在を俗世に縛りつけられてしまった者たちである。彼らは生きているものを捕食するべく強制されている。しばしば、彼らは自分が死んでいることに気づかないが、常に自分たちが飢えており、しかも何も食べることが出来ないことだけは知っている。常に自分たちが凍えているが、温まることが出来ないことも知っている。常に自分たちが慰めを欲しているが、あらゆるものに触れられないことも知っている。
     人喰いのカルトの起源は第二期の始めに失われてしまった。しかし明らかにトロウルによって産み出されたものである。ゴーストやレイスや以前に酷使された精霊たちが住み着いた大荒野で、このカルトは小さいながら完全な部族を構成するに十分な規模となった。
     人喰いのカルトの死者は、料理され食べられてしまう。これはトロウルの習慣でもある。
     このカルトと関連するルーンは「死」と「人」である。人喰いのカルトでは後者は“食物”と名付けられている。

  3. カルトの生態
  4.  人喰いのカルトの構成員たちは、邪悪なる死の軍勢が起こり、彼らのカルトの働き手を除く世界を覆いつくすだろうと信じている。カルトの構成員たちはその信仰から魔術的な力を受け取るが、彼らはそれが彼らの真価の認められない礼拝の代価として当然の権利であると感じている。人喰いのカルトは人里はなれた地域にのみ存在し、熱狂的な構成員達はそこでともに暮らしているが、カルトは他の人々と交わることができず、またそうしようともしない。
     外部の者は人食いのカルトを混沌の一歩手前であると考えていおり、彼らの方法に従うものなら誰でもカルトが喜んで受け入れることが、部族を殺人者や流刑者のため避難所にしてしまっていると考えている。
     人喰いのカルトの聖祝日は祈祷師によって決められる。この時には大規模な《ゴースト餌付け》の儀式が執り行われる。

  5. 世界におけるカルト
  6.  人喰いのカルトの者たちは、それが強力な力であるが故に、汚れた儀式から引きだすのだと主張する。この事は、彼らに敵対しようとする者たちすべてに激しい恐怖を与えるだけでなく、敵の肉体を食べるのと同時に、その魂から力を引きだすことができるという彼らの主張は、信仰に新たな仲間をもたらす。
     人喰いのカルトは様々な氏族に分かれている。それぞれの氏族が自分たちの社を支えている。社を支えるにも小さすぎる氏族は、定期的な礼拝儀式を他の氏族と合同で行う。複数の氏族が出会い、小寺院や中寺院を支えるに足る数になったときには、ほぼ常に礼拝儀式が行われる。
     それぞれの人喰いの祈祷師は他のすべての者から独立している。しかしながら、氏族合同の礼拝や敵に対する大規模な略奪のために彼らがお互いの交渉を行う。
     人喰いのカルトはグローランサのあらゆる場所の人々によって個別に発見されてきた。邪悪なゴーストの強力な場所の多くでこれらの食人の風習は起こった。しかしながら、カルトが見いだされるすべての場所でカルトは小規模なものである。このカルトが重要な地位を占める中心地には、大荒野、ザモキルのヴェルダングの中、そしてクラロレラが含まれる。人間以外の種族の間では、ある無法者のトロウルの一団が食人主義のこの形態を実践しており、またブルーも、特にドラストールにおいてこれを行っている。

  7. 入信者
  8.  メンバーになるための制限は単に氏族を統括する祈祷師に従うことだけである。勇気があり、熱狂的で、無慈悲なことを証明できれば潜在的な入信者である。もし一度祈祷師が彼を受け入れることを望んだなら、1ポイントのPOWを捧げるだけで入信することができる。
     人喰いのカルトの集団は、彼らの祈祷師とともに、少なくとも1年に1人の適切な生贄を飢えたゴースト達に捧げねばならない。彼らは祈祷師を援助し祈祷師に従わなくてはならない。そして彼らの、世界との必要な戦いの為に力を得ることができるので、カルトの構成員たちはさらなる生贄を祈祷師にもたらす。
     入信者は神性儀式である《敵喰らい》の呪文を得ることができる。

  9. 祈祷師
  10.  人喰いのカルトの祈祷師は死者の世界と生者の世界の間の扉を操る。彼らは死者の悪意から生者を守るためこの扉を閉じることができ、そして彼らの敵の魂から得ることのできる力を彼に従う者に分け与えるためにその扉を開くことができる。
     人喰いの祈祷師になるためには祈祷師となる通常の手順に従う。彼らと他の祈祷師との唯一の違いは、彼らが食人という汚れた儀式を行うことだけである。
     人喰いの祈祷師は少なくとも1年に1度は《ゴースト餌付け》の呪文を投射し、できるだけ多くのゴーストを養わねばならない。《ゴースト給餌》の呪文によって満足した祈祷師と同じ種の飢えた精霊たちは、彼らが通常必要な精霊との戦闘なしに祈祷師の魔精に捕らわれることを許す。
     人食いの祈祷師は《敵喰らい》と《ゴースト餌付け》の儀式呪文を獲得することができる。

    特殊神性呪文:《敵喰らい》《ゴースト餌付け》

  11. 人食いのカルト特殊神性呪文
  12. 《ゴースト餌付け》 Feed Ghosts    1ポイント
    儀式(召喚)、複合可、一回限り
     祈祷師は彼自身と同じ種族の者を捧げねばならない。それ故、ブルーはブルーを捧げねばならず、人間は人間を捧げねばならない。犠牲が捧げられると、100m以内のすべてのゴースト、レイスがその魂にありつくために引き寄せられてくる。余分な呪文1ポイントごとに効果範囲の半径が100mずつ増加する。
     儀式は執り行うのに呪文1ポイントにつき1時間かかる。その場所に引き寄せられたすべてのゴーストは満足し、捧げられた犠牲者の持っていたPOW1ポイントにつき1週間の間、何も傷つけることなく精霊界へと帰る。この呪文は祈祷師や犠牲と同じ種族のゴーストやレイスにのみ働き、鎮めることができる。もし人間でない飢えたゴーストの出没する場所では、人間の祈祷師はこの呪文で彼らを満足させることはできない。

    《敵喰らい》 Devour Foe    1ポイント
    儀式(呪付)、複合不可、再使用可
     この呪文は敵の死体に対して投射されねばならず、この敵は術者と同じ種族でなくてはならない。術者は敵の死体の一部分かそれ以上を食べねばならず、同時に1ポイント以上の魔力ポイントとPOWを捧げねばならない。1人以上の人間が1つの死体に対してこの儀式を行うことができるが、それぞれの参加者は異なる場所を食べなくてはならない。恩恵は食べた場所によって異なる。

     消費された魔力ポイントに術者の捧げたPOWをかけあわせる。恩恵は生み出されたポイント1イントにつき1日続く。例えば、人喰いのカルトの者が15ポイントの魔力ポイントと2ポイントのPOWを捧げたとすると、彼の能力値の上昇は(15×2)=30日間続く。
     儀式が術者の友人や、無実の中立者や、異なる種族の者に施されても、術者は何の恩恵も得られない。それ故、人喰いのカルトの者たちは強力な敵を求める。


その他のカルト