Cult of Taeterisus

ターテリス

  1. 神話と歴史
  2.  多くの力と要素がその存在に影響を与えたため、トリックスターには多数の側面がある。
     混沌が創造に介入したとき、混沌自身のトリックスターを生み出した。
     このトリックスターの混沌版は、その行くところどこででも問題を引き起こし、通常は地方的な相を区別されない。
     彼は、その存在を知っている混沌の生物の間でだけ、異なった名前で崇拝される。彼はパヴィスの大廃都に住む混沌のゴブリンには、暗黒の恐怖の精霊トーカズ・ヴァラズー(Tokaz Varaz) として、そしてブルーの間では、嫉妬深いセッドが、ラグナグラーとマリアの情事を知って復讐に狂った時に生み出された“ラグナグラーの睾丸”(Ragnaglar's Balls)とされている。
     洗練されたルナーの混沌哲学者の間で、彼はターテリスと呼ばれる(リス[RISUS]と略される)。
     混沌を敵とするものは時々彼を「捻れたトリックスター」、あるいは「ワクボスの涙」と呼ぶ。
     ターテリスはトリックスターが虚無と一体になるように全てを尽くしたが、結局はユールマルによってばらばらにされた。
     彼はプラックスを変化させ、さらにワクボスをからかって、決定的な瞬間において「大いなる邪悪」の注意をそらさせた。
     彼は太陽が戻ったとき、積み重ねられた糞の下に隠れて生き残ることに成功した、そしていまでもすべてのトリックスターの相と同様に、彼の危険で悪意あるいたずらを行うために、誰の近くにでも潜んでいる。
     ターテリスは混沌の存在によって描かれることは殆どない。
     まともなカルトでは、ねじ曲げられたトリックスターとして描写される。オーランス人の間では、彼を大きな牙と多くの異形の様相を持った、ユールマルの怪物じみた姿として描く。
     死亡した信徒は地方的な混沌の共同体が行う様式によって扱われる。
     多くの信徒が死体(あるいは死にかけた者)を貪り食う為に、自身の《丸呑み》呪文を使用するのを好む。
     ターテリスは信徒に、彼らが死んだとき、その魂を呑み込むことを約束する。 ターテリスのルーンは「混沌」 、「無秩序」、「幻影」である。

  3. カルトの生態
  4.  ターテリスのカルトは自らの種族的「標準」に従わない、混沌生物の溜まり場である。混沌の中ですらユーモアのセンスを持つ者がおり、それらは自身を守る何らかの力を持っていないなら、それが命取りになる傾向がある。
     このカルト決して大きいものではなく、広く知られているトリックスターの相よりも小さい。構成員は、人間やオーガの様に混沌だと看破されなければ、通常のトリックスターの社において礼拝することができる。
     ターテリスの崇拝者はトリックスターと混沌の最も悪い特徴を兼ね備えている。彼らの悪ふざけは、より命取りな方を好み、破壊的で執念深い。
     誰も彼らには我慢できない。ターテリスの信者は、彼らを除く世界以上に他のトリックスターを憎み、彼らを滅ぼすか、堕落させるためにいかなる道に外れた行為でも行う、“混沌の汚泥” (Chaos Slime) はこれのため彼らの好む道具である。
     しかしながら、おそらく自分たち自身の物として使用するために、通常トリックスターの社を破壊することは無い。
     ターテリスには決まった聖日がない。社の番をしている者が礼拝を望んだとき、通常は最も都合の悪い時を選んで決められる。

    “混沌の汚泥” (Chaos Slime)

     悪魔が殺されたとき、邪悪な破片がグローランサ中に四散した。
     それらの中で比較的、一般的でないものの一つが“混沌の汚泥” (Chaos Slime) である。
     この物質は、じくじくした僅かに灰色がかった小さな塊から成り立ち、その重さは滅多に1オンスを超えることは無い。 それはまるで生きているかのように脈打つが、動かない。
     “混沌の汚泥”を作る方法は無く、存在の知識そのものが特定の混沌カルト又は彼等の敵の秘密である。
     “混沌の汚泥”の所有者はそれを食べることで「利益」を得る。これはその人物に混沌の諸相を与える。通常と同様、有益か有害であるかは等しい可能性である。

    友好的なカルト 混沌
    敵 カイガー・リートール、ウロックス、ライトブリンガーズ、その他の特別な混沌の敵
    価値:人前で“混沌の汚泥”を売ろうとするものは誰であれ、激昂した民衆によってリンチにかけられるだろう。“汚泥”が何であるか知っている混沌の存在にとっては15,000Lの価値がある(訳注)。しかしそれを得るために盗みか殺人に訴える可能性の方がはるかに高い。

  5. 世界におけるカルト
  6.  ターテリスのカルトは他のトリックスターと同様殆ど組織化されておらず、力あるものが支配し、他のものは奴隷として仕える。
     カルトの存在は、一般の混沌社会に指示されるものに比べてより洗練されているため珍しい。しかし時折礼拝している者ならばプラックス以外のジュナーテラのどこにでも見出せる。
     構成員が協力することは殆ど無く、社同士の協力は皆無である。大抵の構成員が、緊急時にはドラストールの「寺院」がカルトを率いると主張する。他の地域で名を挙げようとする構成員は、しばしばそこの偉業を真似しようとする。社が唯一の信仰場所である。それぞれが、標準的なトリックスター寺院と同様、異なった呪文を提供する。《丸呑み》が一般的である。
     もっとも古くから知られている社はドラストールにあるゾンビの町、“静寂無し”(Neverdead)の近くにある。それは実際には複数の社の集合体で、近接した四つの信仰場所が見出される。そこでは《混沌の加護》、《恐慌》、《糞の積み重ね創造》、《丸呑み》を地域の怪物に有用な補完呪文として供給している。

  7. ターテリスのかけら(侍祭)   PIECE OF TAETERISUS
  8.  この地位は他のトリックスターカルトと同じである。
     入信の必要条件も同じである。しかしターテリスの礼拝者は本当に危険な任務に送られる可能性が高い。
     標準的なトリックスターはワイバーンの巣から木の棒を盗み出す、又は積み重ねられた糞の中から真珠の粒を探し出すが、ターテリスの入信希望者は吸血鬼の棺のある墓地に送り込まれる、又はゴープの体内から宝石を取り戻さねばならないかもしれない。
     “かけら”は侍祭でもあり、再使用可の神性呪文を獲得できる。もし“かけら”が社を手中に出来れば、その者は“恐怖”(Terror)と呼ばれ、礼拝儀式を行うことで、年に一度POWを上昇させることが出来る。
     カルトでは精霊呪文を教えていないが、禁じてもいない。
    神性呪文:《混沌の加護》《糞の積み重ね創造》《錯覚(におい、音)》《恐慌》《反射》《丸呑み》《ターテリス礼拝》

     《混沌の加護》呪文は七母神の同名の呪文と同じ効果があるが、持続は15分で周期的な効果は無く、有用な諸相か有害な諸相かは等しい確率である。

  9. ターテリス特殊神性呪文
  10. 《糞の積み重ね創造》 Create Dung Heap
     2ポイント、遠隔、持続、再使用可、複合可
     これはカルトブック(p68)に記述されているのと同じ特殊な幻覚呪文である。
     呪文の持続時間中、覆うことのできる範囲のものは何でも糞の積み重ねに変える。
     この呪文は平均的人間並みの大きさの対象を覆う。そして追加のポイント毎に対象のSIZを13増やすことができる。
     呪文は濃く、非常にはっきりした嗅いの成分を含む。もし標的に投射するのであれば、術者は彼自身の魔力ポイントで犠牲者に打ち勝たねばならない。もし成功すれば、幻覚は標的の外見と臭いを覆って移動するが、立てる音までは隠せない。

  11. 雑多なメモ
  12. オーガ
     このカルトはそれを通してオーガが、その人間同様の外見を利用して、他のトリックスターの社に接触出来るので気に入られている。
     社の信者がオーガの混沌を識別しようとしなければ(恐らく可能ではあるだろう)、“かけら”は他のトリックスターと同様に呪文を得るためにPOWを捧げることが出来る。
     煩雑に旅をする“かけら”はこのやり方で多くの呪文を得ることが出来る。
     このような呪文の中でも好まれているのが《虚言》であり、オーガは世界中でストーム・ブル信者を混乱させるために使う。

    (訳注)恐らくはルナー帝国内部での相場であり、それ以外の地域では価格は変わるだろう。


 このカルト紹介は THE BOOK OF DRASTIC RESOLUTIONS の CULT OF TAETERISUS を北村 賢志が個人で使用するために翻訳したものです。
 混沌版トリックスターとは言え、魔術面に関しては現在紹介されているトリックスターとそれほど違う点は無い様です。むしろ悪ふざけが悪意に満ちているという点が、最大の違いでしょう。
 混沌カルトには珍しく始祖混沌との関わりが記述されていませんが、その辺りはマスターの解釈次第と言うところでしょうか。
 もし訳文におかしな点があっても、それは全て訳者の責任であり著者とは何の関係もありません。
 なおこの記事の使用は各マスターの責任において行って下さい。


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