“地獄の風”ウレイン

Chaos Storm Disorder

 序文

 これは、ウレインカルトの私の最新のバージョンである。Sandy Peterson, Joerg Baumgartner, David Dunham, そして Harald Smith, 彼らの提案に感謝する。私はもっといろいろなことを聞きたいものだ!

Martin 

  1. 神話と歴史
  2.  ウレインは暴力的な強姦の所産であった。彼の父は、暴力的な嵐の神、ヴェイドラスであった。彼の不本意な母親はナーラス(Narras)といい、彼女の廻りの世界との風変わりな相互の影響に表されていた、「無秩序」のルーンと関係を持ったささやかな女神であった。
     ナーラスは戦と略奪を求めて世界を歩いている強力な神であるヴェイドラスと会った。ナーラスは、彼女の通常の流儀の中で可能な限りもっとも悪い方法、軽蔑と侮辱で、ヴェイドラスに対応した。ヴェイドラスは即刻怒りだし、彼女を襲った。彼女は勇敢に抵抗したが、しかし戦争で鍛えられた神の激怒に匹敵するものではなかった。
     彼が彼なりの方法で彼女をやった後、ヴェイドラスは、偉大な征服について深い考えなしに去った。。ナーラスは彼と嵐の一族のすべてに対する復讐を誓った。彼女はすぐに子供を宿していることに気付き、彼女は偉大な復讐のためのチャンスが目に入った。
     彼女の息子が生まれる前、ナーラスは彼女のルーンの衝動に付いていき、混沌の小道に至った。彼女は“不浄の三神”の計画および欲望の仲間となり、三神に導かれ、忌まわしい儀式に十分に参加した。小暗黒の間に、傷つき、堕落した無数の劣った神性の多くは、そのような権力を与える儀式に参加し、すべてがそれらの儀式が成果を達したとき、混沌に関係した。
     ナーラスが儀式の極みに生み、彼女の息子、ウレインが、彼の沸き返る激怒の中、口から泡を吹き、血に飢えて、誕生した。彼は自らの母と周囲にいた他の存在を殺し、より多くの死と破壊を求めて、暗黒の中に突撃した。
     大暗黒の間、ウレインは常に戦いと残虐行為の中心にいた。「ウレインは我らの血族であり、故に我らは、ウレインの責任を担わなければならない」と、嵐の神々が言ったとき、ウレインは、他の嵐の神々に対して、多くの敵対した荒れ狂う嵐をもたらした。特に、フマクトはウレインを探し出したが、殺戮のための、速度と予測不能な彼の動きのため、凶暴な神を捕まえることができなかった。
     大暗黒が終わり、和解により、夜明けが決定したとき、ウレインは永遠に世界の一部となり、彼の場所は保証された。なぜなら、暴力とそれを愛する人々は、グローランサという危険な世界では不変なものだからである。

  3. カルトの生態
  4.  ウレインは原因なき暴力であり、理由なき憎しみであり、彼は、彼に反対するものに恐怖をもたらし、骨から肉を裂く、破壊的な風である。彼の正気でない血液への欲望の深さは、極端であり、その欲望への飢えを癒す力は、彼と同じ願望を共有する数少ない人々を引き寄せることである。彼は、殺戮を好み、彼らの行動で作り出したくず肉を楽しみ、彼らの敵の血で自身を浸すことを愛するような狂人にのみ、信仰されている。他の狂戦士の信仰は、彼らの激怒について興味の中心の役目を果たす機能を持っており、ウレインの興味の中心は、凶暴な激怒である。混沌の神として、そのような多くの他の堕落した神と同様に、ウレインは彼の親族に不名誉をもたらしている。
     ウレインは、虐殺に引きつけられた者達にいつも彼の力を提供する用意がある。自らの激怒があまりにも行きすぎた多くの戦士達は、ウレインが彼自身の狂気に着実に彼らを誘っているように、彼らの心の中に、ウレインの狂気の囁き声を聞く。そのうち、彼らの聞くすべては、彼ら自身に繁栄されている、ウレインの鬨の声になる。
     このカルトのルーンは、「混沌」「風」「無秩序」である。

  5. 世界におけるカルト
  6.  ウレインが、世界に果たす役割は非常に小さい。さらに、多くの混沌の生物はウレイン信徒の存在に落ち着かない。もっとも狂っており、かつ阻害されているブルーのみが、(カルトに)参加することを考え、つまりは、人間がウレイン礼拝の最も有望な候補者である。ストーム・ブル信徒は、ストーム・ブル戦士の究極の失敗として、この信仰に改宗することを知られている。組織は、通常極めて小さく、やんわりとした戦隊構造を中心に展開する。彼らは、しばしば圧倒的な数に対して彼らを行動に移す彼らの戦いの欲望が故に、滅多に大きくなることはない。
     グローランサでは、数カ所だけ、ウレイン信徒の集中する場所がある。ウレインの高度な力に触れることができる少数の場所しか、組織的に礼拝されることはない。フロネラの戦争王国には、世界で唯一のウレインの大寺院があり、彼らは、偉大な効果故に、彼の破壊的な魔法を使用し、ウレイン信徒は、彼らの戦士仲間から最も恐れられるものの一つとなっている。
     混沌に膿む幾つかの領域は、ウレイン信徒がいるが、通常組織化された寺院や戦隊よりもむしろ、より原始的な“泡の申し子”の形態である。ドラストール、洞穴陵、スネークパイプ盆地、混沌の森(the Chaos Woods)は、少なくとも地獄の風に捧げる社を有しているが、大抵これらの地に住むウレイン信徒は、過激な“泡の申し子達”の一味である。
     社では、《ウレイン具現》を与える。

  7. 入信者
  8.  ウレインには、2つのタイプの入信者がある。それはというと……。

    “泡の申し子達”
     “泡の申し子達”は、ウレインによって支配されているが、正式な礼拝システムはない。
     “泡の申し子”になる方法は、計画的であったり、組織化されていない。どのような存在もそれになることができ、種族制限もない。
     極端な暴力の方針に従う、どんな戦士や殺人者、狂人でも、ウレインの声を聞くことができる。もし暴力行為を犯している間に、彼らが友人や罪のない人を殺し、彼らが後悔をしないということが分かったとしたら、彼らは既に地獄の風に至る道の上にいる。
     速やかに、彼らの習慣が続いたら、彼らは力を申し出る風のような囁き声を聞く。彼らは絶え間なく存在し、この道に仲間に誘われる。
     もし殺人者が囁き声の申し出に同意し、ウレインへの働きを約束するのに対して、残忍な方法で罪のない人を殺すことにより、その時、彼らは5ポイントのPOWを失い、《ウレイン具現》の儀式魔術の使用権を得る(POWの4ポイントは呪文のために、1ポイントはウレインへの贈り物である)。これは即座にまたは肉体的に可能なときにすぐ唱えられなければならず、この最初の詠唱は、常にウレインの助けにより成功することになっており、相次いで詠唱することが、“泡の申し子”の能力に従事することである。
     “泡の申し子達”は《ウレイン具現》呪文だけを学び、使用することができ、彼らはこれを行うのに、社を必要とせず、彼らはPOWを捧げる間、知覚力のある存在を殺戮する必要があるだけである。これは“泡の申し子”だけの利益である。
     “泡の申し子”は、他のものに対する感情を持つことができず、彼らが望むすべては、死と破壊である。彼らは殺戮と不具化、破壊なくして幸せになることは決してない。彼らはほとんどすべての定義により、狂人とされる。幾つかの非常に強力な癒しの魔術だけが永久にこれを変えることができる。

    “泡の息子達”
     これは組織化されたカルトの入信者であり、彼らはジェナーテラのわずかな地域にだけに限られる。
     “泡の息子”になろうとする志願者は、最初にウレインの一隊か寺院を見つけなければならず、自身の価値を戦闘と血への切望で証明しなければならない。これは武器ロールと無力な捕虜の虐殺で抽象化する。
     受諾されれば、ウレインに1ポイントのPOWを捧げなければならず、入信を通じて、即座に〈狂戦士化〉の技能が20%+知識分野修正値に上昇する。入信者は“泡のカーン”から入手できるどのような武器の訓練も受けることができ、彼の精霊呪文を呼び出せる。
     入信者はカルトの活動に彼らの時間のほとんどを捧げなければならず、彼らの殺戮したものから奪った略奪品の半分は“泡のカーン”に行く。“泡の子供達”のように、彼らは狂っており、単に小さい多くの興味の中心を持っている。
     入信者は、一回限りで神性魔術の為にPOWを捧げることができる。
    精霊呪文:《防護》《破裂》《鋭刃》《かすみ》《活力》《筋力》

    〈狂戦士化〉 (基本05%)
    この強力な技能は、下位カルトの儀式によって得られる、興奮を利用する。使用したとき、キャラクターはコントロール不可能な狂暴さを得るが、この技能は一回の遭遇に一度しか使うことは出来ない。キャラクターは2倍の攻撃率を持つが、すべての〈回避〉と〈受け〉を失い、そして殺戮や暴力に関係しないすべての魔法は使用出来なくなる。彼らは友人や敵、大小、猛威を武装しているなど関係なく、無作為な人間を攻撃する。15分後に、この技能は終了し、キャラクターは衰弱し、-100FPまで減少する。この技能は、《熱狂》や《無敵》のような、他の呪文と累積するが、もし〈狂戦士化〉と併用したら、疲労困憊のシステムチェックがその呪文が終了したときにキャラクターを殺すかもしれない。生存率は、CON×3である。
     ウレインカルトでは、この技能は、知識分野の技能であり、基本率は20%(または10%)である。

  9. “泡のカーン”
  10.  カルトのルーンマスターは多くの蛮族の地で“泡のカーン”と呼ばれている。戦争王国では、彼らは“泡の騎士”と呼ばれている。局地的な変化は一般的である。
     どのようなエリアであれ、彼らはカルトの戦長であり、彼らの廻りの土地を急襲と略奪の中間のどちらとも付かないことを行うウレインのわずかな儀式を支配している。“泡のカーン”は彼らの激怒と無慈悲な攻撃でひどく恐れられている。彼らはウレインの全ての力をもって、苦しめ、殺し、破壊する。“泡のカーン”に面して立つことは、全くの狂乱に直面する恐怖を経験することである。
     “泡のカーン”になるためには、志願者はPOWが18なければならず、〈浄化〉が75%以上、幾つかの武器の技能や〈狂戦士化〉が90%必要である。志願者は他の“泡のカーン”や仲間達により、真の破壊者であることを認められなければならない。
     “泡のカーン”は、究極の混沌の戦士であり、怒りと憎しみと激怒に対する彼らの能力は限りがなく、彼らの神によって奨励されている。“泡のカーン”は、彼らの望む全てのことを為し、彼に反対するものは死ぬ。
     彼らは仲間によって援助されているが、順々に、彼らの激怒を切り抜けるために、必要な技能を彼らに教えなければならない。彼らは通常のルール通り、同盟精霊として暴力精霊(Violence spirit)を得る。この精霊は、通常その犠牲者にとりつき、彼らの友人を攻撃するために彼らを用いる。
     彼らはカルト特殊神性呪文と一般神性呪文を手に入れる。
    一般神性呪文:《ウレイン礼拝》《破門》《霊視》《魔力消散》《聖域》《カルト精霊支配》(訳注:《呪文伝授》も入るだろう)
    特殊神性呪文:《ウレイン具現》《蛮行》《風向屈折》《風力増大》《雲海集中》《召喚(シルフ)》《支配(シルフ)》《召喚(暴力精霊)》《支配(暴力精霊)》《地獄の風召喚》《鬼気》

  11. ウレインカルト特殊神性呪文
  12. 《ウレイン具現》 Incarnate Urain
     4ポイント、儀式、一回限り、永久
     この呪文は、術者にウレインの邪悪な精神をもたらす。この呪文を唱える度に、効果は累積する。一時に一つの呪文だけを唱えることができるが、長い時間を区切って複数の呪文を唱えることはできる。この呪文を唱える度に、術者は彼らの〈狂戦士化〉の技能が10%増大し、以下のテーブルから無作為に選んだ一つのウレインの加護をウレイン信者に与える。全ての加護は繰り返し唱えられる度に累積する。

     ウレインの加護:1d10を振ること。

    1. 全身に1ポイントのAP
    2. 一つの〈武器攻撃〉に+10%
    3. 週に一度、「稲妻の矢」を唱えることができる(1ポイントの神性魔法の《稲妻》を週に一度使用できる)
    4. 週に一度、「風力増大」能力を得る(1ポイントの神性魔術《風力増大》を週に一度使用できる)
    5. 一ラウンドごとに、ダメージを追った部位が1ポイント回復する
    6. STR、CON、DEXのいずれかが1上昇する(1d6をふり無作為に決定する)
    7. 各季に一つ、《召喚(地獄の風)》を一回限りで得る(2ポイントの呪文に等しい)
    8. 各季に一つ、《風向屈折》を一回限りで得る
    9. 《抵抗》を1ポイント、永久に得る。
    10. 自動的に、接近戦の敵の一人を《消沈》の効果で攻撃する。通常通り、POW抵抗ロールをおこうなうが、ウレイン信者は〈狂戦士化〉していても良く、集中を必要としない。これは彼が攻撃しており、〈狂戦士化〉状態でいるときにのみ働く。これの複合レベルごとに、この方法で攻撃できる追加の敵の数を与える。これは2ポイントの《抵抗》またはそれに等しいもので停止する(訳注:counter magicと書いてあるが、《呪払》Dismiss Magicの事であろう)。
     《ウレイン具現》の術者は、この呪文を唱えるとすぐに、自動的に混沌に汚染される。

    《蛮行》 Ferocity
     3ポイント、自身、持続、複合可、再使用可
    この呪文は、さらに狂った憤怒を超えて、対象を荒れ狂う破壊機械に変えてしまう。この呪文が働くために、術者は、唱えるために〈狂戦士化〉ロールをしなければならない。もし成功したら、彼は狂暴化し、その上《蛮行》から特典を受ける。もし失敗したら、呪文は効果を持たず、呪文は再び祈るまで失われてしまう。《蛮行》呪文ごとに、《防護2》《抵抗1》《機敏1》を得る。加えて、《蛮行》の影響下にある戦士の行動回数は、DEX/5に等しくなる。

    《鬼気》 Terrify Foe
     2ポイント、持続、複合不可、再使用可
     “泡のカーン”がこの呪文を自身に唱えたとき、戦闘で彼に隣接している全ての敵は、毎ラウンド、“泡のカーン”の現在のMPで《消沈》呪文によって攻撃される。カーンは能動的にこの呪文を唱えなくて良く、それは単にそのラウンド彼に向かい合っている全員に影響を与える。この効果は、敵がカーンや入信者と戦っている間継続する。防御呪文は、これを2ポイントの神性魔法としてではなく、《消沈》呪文(訳注;2ポイントの精霊呪文)として扱う。一度、その影響に耐えることができたなら、それ以上影響を被ることはない。

    《地獄の風召喚》 Summon Hellwind
     2ポイント、呪文1つにつき10mの高さと10mの直径を有する円錐、持続、複合可、再使用可
     この呪文は、持続時間の間、術者の廻りの自然な風を混沌に傾いた地獄の風に変える。その風は、対象の顔に吹いていなければならず、または、術者が彼自身の魔法によって当てなければならず、その故に、この呪文はしばしば《風向屈折》と共に使用される。風のエリアにいる混沌でない存在は、術者のMPに相当する《消沈》呪文に影響される。これは一度だけ起こり、もしそれらが抵抗したなら、特有の術者によって影響を受けない。呪文の範囲内にいる混沌の存在は、それが望むなら、《熱狂》の効果を受けることができる。加えて、影響の範囲内にいる存在は、洗い流す風より、各命中部位に10ポイントの風のSTRごとに、1ポイントの「削り」ダメージを受ける。《防護》は、通常の防具のように、この呪文で「削られる」。持続の風の通り道にある植物の命や建物も影響を受ける。

  13. 下位カルト
  14.  このカルトは復讐精霊を有していないが、しかし、罪人は、通常罪人を追求する彼らの昔からの“泡のカーン”とその仲間によって見つけられる。捕らえられた結果は不愉快なものである。

  15. 友好カルト
  16.  始祖混沌は《混沌の祝福(Blessing of Chaos)》を提供する(訳注:《混沌の祝福》については、Lords of TERRORを参照のこと。カルトブックの《混沌の諸相》の対象を自身から対象に変化させたものである)。

  17. その他
  18.  ウレインはストーム・ブルの戦士を改宗させることが大好きであり、多くの狂戦士が悟ることすらなしに、ウレインに付いていく羽目になる。もはやただ混沌という強大な敵と戦うという、己の目的のために彼らの激情を楽しむストーム・ブル戦士は、既にウレイン崇拝の道の途上にある。戦いにおいてウレイン信徒は非常に危険であり、“泡のカーン”は強力な魔術を支配する。ルナー帝国は、襲撃部隊(shock troops)として、ウレイン信者の連隊を組織するために、狂人を使って実験をしていると言われている。
     トルクの「狂気領」(the Mad Sultanate of Tork)は、世界で最も大きいそのような戦士の集中する場所であり、そのような数の彼らは、止めることが非常に難しいことが分かっている。「狂気領」の全てのウレインは“泡の申し子”である。そこでは、カルトは組織化されていない。

  19. この文章について
  20. 著者:Martin Laurie
    訳者:RIZE/奥田和幸
    協力:村瀬尚之
    この文章は、公式版ではありません。この文章の使用は、各人で検討した上でご使用下さい。この文章を使用したことにより、なんらかの害を被ったとしても、著者、訳者、協力者は、何ら関知しません。
    〈狂戦士化〉の技能については、この元の文章には載っていません。各マスターが自身で判断してください。ここでは参考として、Nick Effingham氏の the Cult of Yanafal Tarnils のものを紹介しています。

その他のカルト